映画『ミッドサマー』不愉快なのに引き込まれる…。前代未聞の“明るいホラー”の魅力を徹底分析<あらすじ 解説 考察 評価>
text by 編集部
映画『ミッドサマー』イラスト:naomi.k
ミッドサマー
3.5
- 原題:
- Midsommar
- 製作年:
- 2019年(アメリカ・スウェーデン)
- 監督:
- アリ・アスター
- 脚本:
- アリ・アスター
- 撮影:
- ヴィルヘルム・ブロングレン
- 音楽:
- ボビー・クーリック
- 配給:
- A24, ノルディスク・フィルム, ファントム・フィルム
- 上映時間:
- 147分
- 演出:
- 16点
- 脚本:
- 14点
- 配役:
- 15点
- 映像:
- 14点
- 音響:
- 14点
映画「ミッドサマー」をあらすじ(ネタバレあり)、演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説! アリ・アスター監督の第二作目の評価、採点、レビュー。フローレンス・ピュー、ジャック・レイナー、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー、ヴィルヘルム・ブロングレン、ウィル・ポールター、ビョルン・アンドレセンら出演。この映画のストーリー、そしてそこに隠された真の意味とは?
映画『ミッドサマー』あらすじ
アメリカの大学で心理学を専攻しているダニー(フローレンス・ピュー)には辛い過去がある。精神障害を患っていた妹が両親を道連れに自殺したのだ。ダニーの彼氏・クリスチャン(ジャック・レイナー)は、ダニーの心の支えとなっていたが、近ごろは彼女の存在を重荷に感じている。
翌年の夏。ダニーはクリスチャンと共に参加したパーティーで、スウェーデン人留学生・ペレから興味深い話を聞く。ペレの故郷である「ボルガ村」では、90年ぶりに夏至祭りが行われるというのだ。ダニーとクリスチャンは、ペレと共にスウェーデンに渡り、お祭りへの参加を決めた。ボルガ村を訪れるのは、ダニー、クリスチャン、ペレに加え、クラスメイトのジョシュの4人である。
ボルガ村に着いた。豊かな森林と見晴らしのいい草原が広がり、神秘的なムードが漂っている。白い服に身を包んだ村民たちも極めて友好的であり、ダニーはすっかり村を気に入る。ペレの知り合いとも交流を深めていく中、その1人であるイングマルという青年からマジックマッシュルームを渡された。ダニーは麻薬効果で死んだ妹の幻覚を見る。お祭りを満喫するダニーだったが、カルト宗教の祭典であると知り、警戒を強めていく。